新潟県小千谷市にある片貝町に世界一の正四尺玉が上がる花火大会があります。
片貝まつりの中で行われる浅原神社に奉納煙火(花火大会)です。
400年の伝統を誇る「片貝まつり」は、三尺玉発祥の地として知られた片貝町で毎年9月9日、10日におこなわれ、 「筒引き」「玉送り」等の伝統行事や世界最大とされる四尺玉の打ち上げなど町中が花火一色となる熱狂的なお祭りです。
出典:片貝町煙火協会公式サイト
片貝町の町民は成長のイベント毎に花火を奉納し、生涯花火に1,000万円を費やすと言います。
片貝町民が生涯をかけた、この世界一の花火、正四尺玉をどうしても見たい!
2022年はコロナの影響で3年ぶりの開催となります。昨今のいろいろな状況から「いつか…」なんて思っていたら一生見に行けないんじゃないかと思い片貝花火を見に行くことにしました!
ですが、地元ではないので花火大会の傾向(渋滞や駐車場や花火を見る場所の様子)が分からず不安…。
そこで、片貝花火桟敷席付きのホテル宿泊プランを見つけることができたので申し込んでみました。ホテルの花火宿泊プランとはどんな様子なのかメリット・デメリットを含めてご紹介します。
参加した宿泊プランは?
ホテル湯元さんの「片貝まつり花火観覧プラン」(1人17,600円)に参加しました。
片貝まつりの2日目、9月10日の花火の観覧です。
片貝花火の会場より乗用車で約45分の場所にあります。
伊東園ホテルズ系列のホテルです。ホテル自体は古い感じですがきれいに清掃されていて、お風呂がすごく広く豪華で立派でした。
2022片貝まつり花火観覧プラン行程(実際の時間)
9/10(土) | ||
1 | 14:00~15:00 | チェックイン(バス乗車券・桟敷席券もらう) |
2 | 14:00~16:00 | 夕食(バイキング) |
3 | 16:10~ | バス乗車 |
4 | 16:30 | ホテル出発(途中道の駅でトイレ休憩あり) |
5 | 17:40 | 片貝駐車場到着・徒歩で桟敷席まで移動 |
6 | 18:20 | 桟敷席到着(21:30まで自由行動) |
7 | 22:00~22:30 | 四尺玉打ち上げ後バスまで移動 |
8 | 22:40 | 片貝駐車場出発 |
9 | 00:10 | ホテル到着 |
9/11(日) | ||
10 | 7:00~9:30 | 朝食(バイキング) |
11 | 11:00 | チェックアウト |
1.14:00~15:00 チェックイン
14:00~となっていましたが、12:00からホテルのロビーで待ってもいいようです。
13:00頃にホテルに着いた時にはすでに先に到着している方々がたくさんいましたが、そんなに待たずにチェックインを済ませ、ロビーのソファで待機して14:10頃に部屋の鍵をもらえました。13時半頃にはチェックイン待ちの長い列が出来ていました。
見たところ上の階(6階・5階)からお部屋の用意がされているようで上階の方々は13:30位から入室していました。私は4階なので14時過ぎとなりました。
2. 14:00~16:00 夕食(バイキング)
夕食は2階の広間でバイキングです。花火を見に行くので夕食時間が早いです。14時過ぎにチェックインした後にすぐにバイキングに向かいました。
ビール、チューハイ、日本酒、ソフトドリンクが飲み放題、魚沼産コシヒカリのごはんにお味噌汁、カレーにサラダにバイキングによくあるおかずいろいろにデザートに棒アイスで花火に備えてお腹を満たします。
人数がとても多いのでさっさとごはんを食べて、花火前にさっぱりしたかったのでお風呂に行きます。団体では早め早めの行動を心がけ混雑回避します。
出典:ホテル湯元HP
早く行ったおかげでなんとこのお風呂を独り占めできました。(10分くらい)この他に露天風呂もありました。(男女入れ替えあり)
3. 16:10~ バス乗車
玄関に40人乗りくらいの観光バスが3台がきていました。100人を超える人数での移動です。
あまり観光バスに乗らないので知らなかったのですが、座席にUSBがついているバスもあるのですね!携帯の充電があまりできてなかったのでケーブルを持ってくればよかったと思いました。
4. 16:30 ホテル出発(途中道の駅でトイレ休憩あり)
バスに乗る時にこちらの団体入場券とホテル湯元さんの電話番号か書かれたもの(何かあった時用)を頂き、首から提げます。
さらに光るブレスレットを紐に通します。暗くても分かりやすいし、同じホテルの人も見つけやすいです。
途中道の駅「ちぢみの里」でトイレ休憩。トイレは行列になるのと喫煙場所が混雑してました。
こぢんまりとした道の駅ですが、天然温泉と食事が楽しめます。
5. 17:40 片貝駐車場到着・徒歩で桟敷席まで移動
徒歩15分、1.1kmの道のりですが、途中同じホテルの人が到着するのを待ったり、片貝のモニュメントの前で写真を撮ったりと20分くらいはかかったと思います。足が遅い人(杖をついている人)もホテルスタッフのフォローがあるので別チームで桟敷席まで歩いて行きます。細やかなフォローで参加者みんなが安全に桟敷席まで行けます。
片貝モニュメントを撮影、もうだいぶ暗いです。モニュメントあたりの道路は渋滞でギチギチです。全く動きませんので車で行く人はこのあたりに入らないようにしましょう。
6. 18:20 桟敷席到着(21:30まで自由行動)
桟敷席入り口です。花火大会中トイレは長蛇の列になりますが、15分くらいで用を足せます。タイミング的には花火が始まる前と、2回目(21:00)の正三尺玉が終わったすぐ後がいいと思いました。
出典:片貝町煙火協会公式サイト
上記画像の桟敷席の赤丸部分で観覧しました。
出典:VIP TOUR
桟敷席へ行くと驚くのですが、山に向かって傾斜しています。前の席の方が高いんです。全然見えないんじゃないかと思うんですが、かなり高い位置に花火が上がるのでしっかり見えます。
桟敷席の席割
私は黄色の枠の席に座りました。これは本当に運なんですが、狭かったです。後ろの4人グループがテーブルを出してましたからさらに狭い…。そして目の前の3人は体格がいい。座った時は正直がっかりしました。隣の4人家族なんて寝て見てましたから。
席は狭かったですが、しっかり花火を見ることができたのでOKです。かなり高い位置に花火が上がるので前の人も全く邪魔になりません。
7. 22:00~22:30 四尺玉打ち上げ後バスまで移動
正四尺玉が打ち上がると撤収です。さっと身の回りの物を片付けて帰路につきます。ここでもホテルのスタッフの方が先導をしてくれるので何も考えずについて行くだけです。
8. 22:40 片貝駐車場出発
バスになかなか来ない迷子もいましたが、きちんとフォローする車も用意されているのでバスは出発します。渋滞を抜けるのが大変でしたがそのうち寝てしまいあまり覚えていません。
途中、行きにも寄った道の駅「ちぢみの里」でトイレ休憩です。ダッシュしてる人もいました。遅い時間ですが、車中泊か仮眠のために駐車場は混雑していました。
9. 00:10 ホテル到着
ずっと寝ておりあっという間にホテルに着きました。玄関で夜食のおにぎりをいただきました。おいしかったです。
大浴場が3:00まで開いていて(本来は23:00まで)花火でかいた汗を流せます。私は力尽きて部屋のお風呂を利用しました。(バス付きの部屋にしておきました。)
10.11. 朝食(バイキング)・チェックアウト
昨日と同じ場所でバイキングを食べ、11時にチェックアウトです。チェックアウト時間が遅いのでゆっくりできていいです。
花火の様子
片貝の花火は正四尺玉、正三尺玉はもちろんのこと、目の前で打ち上げられる尺玉がとても迫力があって見応えがあります。
撮影した動画をご紹介します。※大きな音が出ますので注意してください。
花火1
正三尺玉2回目
正四尺玉
山車
桟敷席以外の片貝花火穴場の観覧場所
桟敷席を取らなくてもいろんな場所で皆さん見ていました。
北入口のマップですが、赤い線の所で見ている人がたくさんいました。上の赤丸のところは侵入していいのか分かりません。
桟敷席入り口のところはアナウンスも聞こえます。桟敷席の人の出入りが激しいですが、無料で見られますし、穴場ではないでしょうか?
ホテル宿泊プランのメリット・デメリットは?
総勢100人超の人数を安心・安全に花火観覧をさせていただいたホテル湯元のスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
実際に今回参加してみて思ったメリット・デメリットをあげてみたいと思います。
メリット
- 確実に花火大会に行ける
- 自分でスケジュール管理をしなくていいので楽
- 駐車場の心配をしなくていいので楽
- 先導してくれるので桟敷席まで迷いなく行ける
- 迷子のフォローもある
- 足が悪い人(杖をついている人)でもフォローがあるので行ける
- バスで寝られる
- 食事の心配をしなくていい
- 寝る場所の心配をしなくていい
- お風呂の心配をしなくていい
- 夜食のおにぎりが出た
- 体力を温存できるので花火に集中できる
デメリット
- いろんな人がいる
- 集団行動が苦手な人は無理
- 桟敷席の割り当ての運が悪いととても狭い
- 夕方(18:20頃)の到着だったので花火王国でお土産を買ったり屋台などはあまりゆっくり楽しめない(番付表は売り切れていた)
以上が私が思ったメリット・デメリットです。ホテルの宿泊プランをお考えの方は参考にしてください。
他にも花火観覧プランのある旅館・ホテルなどもあるのでそちらで検討するのもいいかもしれません(要確認)
2022年の情報
西谷温泉 中盛館
【予約受付】
2022年7月14日(木)10:00~
【料金】
おひとり様 22,000円(消費税込・入湯税別)
※お子様料金の設定はございません。
〒949-5121 新潟県長岡市西谷480
TEL:0258-94-2417
こころころりん山の温泉宿 いろりあん
【料金】
¥25,000(税込)~/人(2名利用時)
〒949-6636南魚沼市小栗山2089の4
TEL025-773-5847
FAX025-773-3110
待ち時間の長い花火大会にはキャンピングカーという手も
今回片貝花火会場周辺に駐車している場所にキャンピングカーをチラホラ見ました。遠方の花火大会やイベントなど、ホテルの時間を気にせずそのまま車中で快適に待機したり寝たりするのにはキャンピングカーは一つの手だなと思いました。
花火大会の場所
出典:片貝町煙火協会公式サイト
片貝まつり情報
花火大会名称 | 浅原神社秋季例大祭奉納大煙火(片貝まつり) |
住所 | 新潟県小千谷市片貝町 |
開催日 | 毎年 9月9日~10日 |
開始~終了時刻 | 19時30分~22時20分(雨天決行)※台風等の荒天により風速10m以上で警戒発令等の場合は、翌日以降に順延します。 |
花火打上げ情報 | TEL:050-3665-9603(自動音声案内) |
花火打上げ予定数 | 15,000発 (2日間) |
四尺玉打上げ | 世界一の四尺玉、両日とも午後10時に打上げ |
桟敷席料金 | 2日通し券:1升 33,000円 1日券:1升 20,000円(1升定員8名 180×225cm) |
ホームページ | https://katakaimachi-enkakyokai.info/enka_info.html#pg_top |
Google評価 | 4.4 |
片貝花火を見た感想
この片貝まつりの花火は、打ち上がる花火全てに奉納する人の気持ちや願いや祈りがこもっていて、大切に打ち上げられていました。
尺玉は距離が近いので迫力がありますし、澄んだ空気で近い故にその花火の端々も燃え尽きる最後までクリアに見えます。巨大花火大会では聞くことのない、花火玉が上空へ打ち上げられる「シュウッ」という音や、力強い破裂音が「ドン」と腹に響きます。
アナウンスの女性のかけ声もなかなかおもしろいです。
山車がたくさん出て爆竹の音が響き、子供たちはありあまるパワーを炸裂させていて、還暦の方々が引っ張る山車も印象的でした。片貝町の老若男女全ての人が参加していて楽しんでいるのがよくわかるお祭りです。
大規模に大量に打ち上げる花火やメロディ花火などはありませんが、とても心に響く花火です。片貝の花火を見ることができてとても良かったと思います。素晴らしい体験でした。そして、来年は自分で桟敷をとって見に行きたい!と思ったのでした。