気温が上昇してくると発生頻度が多くなる「ゲリラ豪雨」。
昨今は温暖化による夏場の異常な気温の上昇によるゲリラ豪雨が多発傾向となっています。突発的に発生するゲリラ豪雨の起こりやすい場所や危険な場所を知って身を守りましょう。
ゲリラ豪雨とは?
引用:日本気象協会「ゲリラ豪雨のしくみ」
気象庁が定義するゲリラ豪雨の正式名称は「局地的大雨」と言います。
ゲリラ豪雨とは、局地的に短時間で降る激しい豪雨の事で、規模が小さく・突発的かつ連続ではなく・ある程度の間を置いて繰り返し起こるため、事前に予測することが難しいと言われています。
集中豪雨とは何が違うの?
集中豪雨は前線や低気圧によって積乱雲が同じ場所で次々に発生・発達して同一地点に豪雨をもたらす現象です。
線状降水帯とは何が違うの?
ゲリラ豪雨は、狭い範囲に30~60分程度の短時間で激しく降る雨を指します。 それに対して、線状降水帯による雨は、広い範囲で長時間にわたって強い雨が降り続けることを言います。
ゲリラ豪雨はなぜ起こるか?
不安定な大気状態の時に活発な空気の対流が起こると、強い上昇気流に伴って発達した積乱雲が発生します。 発達した積乱雲は、局地的に短時間で強い雨を降らせます。 一時的なことが特徴で長くても1時間程度です。
ゲリラ豪雨の時に何が起こる?
- 豪雨
- 雷
- 竜巻
- ひょう
ゲリラ豪雨の発生回数とその原因
2023年のゲリラ雷雨は全国で9.3万回以上発生、記録的な猛暑と残暑が原因で昨年比約20%増にもなりました。また群馬県はヒョウ被害で出費額全国1位です。
出典:weathernews
ゲリラ豪雨が起こりやすい季節は?
2023年は8月下旬と9月中旬にピークを迎えています。
月別に見ると、全国のゲリラ雷雨の発生回数は、7月27,295回、8月39,686回、9月26,609回となりました。
ゲリラ雷雨が一番多かったのは8月下旬、次に9月中旬で、それぞれ昨年の同時期と比べると2倍以上の発生回数となりました。エリア別で見ると、北日本は8月下旬と9月中旬、東日本は8月上旬と下旬、西日本は8月下旬が発生回数のピークとなりました。
出典:weathernews
今後は温暖化の影響により、早い時期からの気温の上昇、かつ気温が高温になる期間が長くなることで、長期間に渡ってゲリラ豪雨が発生しやすくなると予想されます。
ゲリラ豪雨が起こりやすい場所は?
特に山岳地帯や都市部の谷間など、地形的に降水量が集中しやすい場所で起こりやすいです。
特に都市部を中心にゲリラ豪雨が増加傾向となっています。
出典:weathernews
都市部では舗装された道路やエアコンの室外機などから出る熱の影響で、積乱雲が発達しやすくなると考えられています。
ゲリラ豪雨の前兆
ゲリラ豪雨は突発的に発生するものですが、いくつか前兆があります。
- 急に空が暗くなる
- 冷たい風が吹く
- 雷が鳴り始める
- ヒョウがが降り始める
- 川の水かさが増す
- 川の水が濁る
- 川に木の枝などが流されてくる
以上のような変化が見られたらすぐに行動をおこしましょう。下記のような場所にいる場合はすぐに安全な場所に非難しましょう。
危険な場所
- 河川
- 渓流
- 用水路
- マンホール
- 地下街や地下鉄の駅構内
- 地面より掘り下げられた立体交差(アンダーパス)や道路
- 地下室・地下街
激しい雨が降ることやまわりから雨が流れ込むことで、数分から数十分で危険な状態となります。
以上の場所には近寄らないようにしましょう。雷が伴う場合には、建物や車の中に避難しましょう。
ゲリラ豪雨が発生した時の対策
- 危険な場所に近づかない
- 安全な建物に避難する
- 地下にいる場合は地上に移動する
- 今後の雨雲の動きをスマートフォンなどで把握する
ゲリラ豪雨に遭遇してしまった場合は速やかに安全な場所に避難しましょう。
また、住んでいる地域や訪れる場所の避難場所や避難経路を事前に把握しておきましょう。安全な場所への移動が必要となった際に、迅速かつ効果的に行動できるように準備しておくことが重要です。
ゲリラ豪雨対策グッズ
風に強い傘
雨にも風にも紫外線にも強い傘で突然の豪雨から身を守りましょう。
防水性のあるカッパ
100均のカッパだと豪雨に負けてしまいます。機能性抜群のカッパを準備しておきましょう。
雨が降る予定だったらレインブーツをはいて外出
おしゃれな長靴で雨が降りそうな日や雨の日も気持ちよく外出しましょう。
パンツスーツにもなじみやすいレインブーツ
カジュアルなスニーカータイプ
サイドゴアタイプの定番レインブーツ
会社の靴箱に入る! 折りたためるレディースレインブーツ
長靴に見えないかわいいレディースレインブーツ
ゲリラ豪雨の起こりやすい場所をチェックして身を守ろう!
ゲリラ豪雨は地球温暖化の影響で年々増加傾向にあります。
短時間で非常に激しい雨が降り、雷や大雨、竜巻やひょうなどを伴うことが分かりました。これらの現象は特に山岳地帯や都市部の谷間など、地形的に降水量が集中しやすい場所で起こりやすいです。
危険な場所を知ることやゲリラ豪雨が発生した際の対策をしておくことで安全に身を守ることができます。ぜひ参考にしてくださいね。